ガラス
Pandoraのデザインプロセス
ランプワークという専門技法には、安定した手もとだけでなく、細部にまで行き届く目が求められ、習得までに数ヶ月の研修が必要です。
ガラス棒
ガラス棒をバーナーの炎で熱して溶かします。 次に、コーティングをほどこしたスチール製の棒に巻き付けます。 このプロセスでベースとなるチャームが完成し、ここからさまざまなテクニックを使って装飾を施すことができます。
焼きなまし
次は焼なまし工程です。 焼なまし工程では、ガラスを冷却し、熱するプロセスを交互に行なうことで、耐久性を確保し、ガラスに特に負荷がかかる箇所(ストレスポイント)ができないようにします。 このような箇所は後に亀裂や破損の原因となるため、発生を防ぐことが重要です。
メタルコア
最後に、ガラスチャームに手仕上げのメタルコアを取り付けると、ブレスレットに取り付ける準備が完了します。
さまざまな外観
1. ムッリーネ
最初にご覧いただくのは、ムッリーネと呼ばれるデザインです。 この手仕上げのチャームには、レベルの高いスキルと多大な忍耐力が求められます。 素朴な形から極めて複雑なシルエットまで、その可能性は無限です。
2. マーブル/フリット
大理石(マーブル)に似た模様が、ガラスチャームに魅惑的な効果を付与します。 まずガラス棒を溶かして色付きのベースを作り、スチール製の棒に巻き付けます。 次に、そうしてできたビーズを、ゴールドカラーのフリット(粒状のガラス片)の中で転がします。 チャームを再び加熱すると、フリットが溶けて表面に広がり、マーブル効果が生まれます。 その次に透明なガラスの層を重ね、先端がスチールでできた道具を溶けたガラスにすばやく押し当てると、空気が入り込んでたくさんの泡ができます。 最後に透明なガラスの層を重ねれば、チャームの完成です。チャームが冷めたら、メタルコアをはめ込みます。
3. 自然
自然にインスピレーションを得たPandoraのガラスデザインは、優れたクラフトマンシップを示す好例です。 美しい花や蝶のモチーフがガラスの中に展開するチャームは、さまざまなステップと色を使ったプロセスを用いて、手仕事で制作されます。 まずガラスのベース層を作り、ガラスストリンガーと呼ばれるごく細いガラス製の棒を使って、その上にドットやラインを加えていきます。 特殊な工具を使用してストリンガーを引っ張り、ミニチュアモチーフを描きます。 最後に表面に透明なガラスの層を重ねると、模様が屈折して見えます。 模様に尖ったツールを差し込み、下のガラス層まで到達させることで、立体的な効果を出すこともできます。 花の茎はこうして作られたものです。
4. ロマンティックなハート
チャームの中で美しいハートが浮いているように見えるこの効果は、ピンク系の色を持つ細いガラスストリンガーを使い、透明なガラスベースの上に形成することで生まれました。 ガラスの内層に含まれるダイクロガラスが2つの異なる色彩を映し出し、チャームに独特の虹色効果をプラスします。 最後に、このピースの上に透明なガラスの層を重ねます。 まったく同じデザインは2つとありません。
5. ファセット
ファセット入りのムラノガラスは大きなベースから成形され、ファセット工程で一部がカットされます。 冷却と焼きなましの工程を経たベースチャームに、ファセット機器を使って合計70面のファセットをほどこします。 細やかに制作されたデザインに光が当たると、ファセットがそれを美しく反射します。
6.質感
ガラスビーズに特定の表面加工をほどこすには、まだ熱いうちに溝付きの型の上で転がし、自然の中で見られる形に似せた魅力的な波型をつけます。
7. 泡とストーン
溶かしたガラスの中にラウンド・ブリリアント・カットのストーンを均等にセッティングし、ベースとなるデザインを作ります。 次に、核層に先のとがったツールを挿入して気泡を作ってから、透明なガラスの層でデザインを覆います。
8. イルミネート効果
Pandoraには、ダイクロガラスや蛍光ガラスを組み合わせて、ディズニーの人気キャラクターのファンタジックなカラーを表現した斬新なガラスデザインがあります。 ツートーンのダイクロガラスを使用することで、角度によっていろいろな表情に変化するチャームが生まれます。 蛍光ガラスは、暗闇でかすかに光る効果を演出します。
9. ハート形のストーン
この難しいデザインでは、ハート形のキュービックジルコニアストーンを一粒ずつ手仕事で埋め込みます。 それぞれの石は均等な間隔で、同じ方向にセッティングされます。この精密な工程には、手と目を駆使して同時に動かす高度な技術が必要です。
10. 虹色効果
ダイクロガラスを使用することで、ソフトな虹色効果が生まれます。 ダイクロガラスは、見る角度によって特徴的な2つの色を呈します。 特殊な製品であるダイクロガラスは、ガラスの薄い層を金属酸化物と結合させて作られます。 この工程は、真空室内で高圧の電子ビームを使って行なわれます。
11. カーブ
ピンクの色合いに染まり、曲線を描くムラノガラスの葉。 その下にあるPandora Roseには葉の模様のカットアウトがほどこされ、ガラスにさらに多くの光が通ります。 ムラノガラスを使ったジュエリーは、どれもが唯一無二の存在です。
12. スクエア
Pandora初の、スクエアシェイプのムラノガラスチャームをご覧ください。 先駆的なクラフトマンシップによって、目と口を作るという難しい作業を克服し、ほかにはない特徴を持つ作品が完成しました。 それぞれのチャームの表情が異なるため、自分だけの宝物になります。
ガラスの起源
Pandoraのガラスチャームは主に、イタリアのヴェネタ潟に位置するムラーノ島から直接輸入されています。
ムラノガラス
Pandoraのガラスチャームは主に、イタリアのヴェネタ潟に位置するムラーノ島から直接輸入されています。
ライヒェンバッハガラス
Pandoraジュエリーには、イタリアのムラノガラスやドイツのライヒェンバッハガラスを取り入れたデザインがあります。 ライヒェンバッハガラスには様々な種類があり、彩度の高い鮮やかな色合いで知られています。また、透き通ったガラスは、クリスタルのような質の高い透明度でも有名です。
使い残しのムラノガラス
ガラスは何度も回収・再生可能な天然素材です。 ガラス職人がジュエリーを制作した後には、少量のガラスが残ります。 Pandoraに最近登場したガラス素材のジュエリーコレクション「Beautifully Different」は、制作工程で残ったムラノガラスを使って、唯一無二のカラーとデザインを生み出したものです。
ガラスを大切に!
ガラスジュエリーは、日常的なお手入れとして、柔らかいリントフリークロスで磨いてください。 ガラスを徹底的にクリーニングする場合は、少量の中性液体洗剤を加えたぬるま湯にやわらかいリントフリークロスを浸し、汚れを拭き取ります。 その後、真水に浸したクロスで拭いてから、柔らかいクロスでジュエリーの水分を拭き取ります。 少量のミネラルオイルを塗ると、最高の輝きが生まれます。